トヨタ センチュリー(GZG50型) オルタネーター交換、パワステフルード漏れ修理、インテークダクト割れ修理

 トヨタ センチュリーのお客様より、出先でエンジン始動ができなくなったとのご連絡を頂き、救出および修理を行いました。バッテリーが上がってしまっており、発電不良が疑われます。

 エンジンを始動した後バッテリー端子部で電圧を計測すると、正常であればオルタネーターの出力により13V以上となるはずが、12V程度を示しています。オルタネーターの機能を確認するため、車両をリフトアップしてオルタネーターのB+端子の出力を計測します。テスターは12V程度の値を示しており、オルタネーターが発電できていないことが分かります。

 オルタネーター故障と分かりましたので、オルタネーターを交換します。オルタネーターはリビルト品を使用します。リビルト品とは、リビルトの専門業者が中古品を修理・オーバーホールしたもので、新品と同じ性能でありながら半額やそれ以下で購入可能な製品です。当店ではお客様の修理費用を抑えるため、リビルト品の設定がある場合には積極的にご提案しています。

 交換を終え、オルタネーターの出力電圧を測定すると、14Vを超えており故障が解消したことが確認できました。

 オルタネーター交換の作業を行う中でパワステポンプを外すのですが、その際にパワステフルードのラインから滲みがあることが分かり、お客様にお伝えし当該配管を交換することとなりました。ゴムホースは経年劣化により完全に硬化して弾力を失っており、フルードを密閉できずに滲みが生じていました。

 パワステフルードラインはオルタネーターの上を通っていますので、この部分の漏れによりせっかく交換したオルタネーターを壊してしまう可能性がありますので、滲みや漏れがある場合はトラブル回避のために交換した方が良いです。

 オルタネーターの交換ではインテークダクトを取り外す必要がありますが、パワステフルードホースと同様にインテークダクトも経年劣化により硬化しており、脱着の際に亀裂が入ってしまいました。インテークダクトはスロットルバルブの直前にありますので、亀裂からエアを吸うと流量センサーと実際の空気流量に差が生じ、正確なエンジン制御ができずアイドリング不安定や燃費悪化等、様々な問題が発生します。また、エアクリーナーより後流側であるためエンジンに異物が侵入する恐れもあります。お客様に説明して了解を頂き、インテークダクトおよび周辺の劣化しているパーツを交換しました。

 年数の経った車両や走行距離の多い車両では、ゴムやプラスチックパーツの劣化、金属パーツの錆などが進行しています。一度に全てをリフレッシュするのは高額になり現実的には難しいですが、少しずつでも交換・修理することで良好なコンディションを維持することや故障を防ぐことにつながります。この度はご依頼ありがとうございました。

株式会社東京オートラボ
〒206-0025 東京都多摩市永山6-1-18 K・Yビル101
Tel:042-316-9610

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