BMW MINI クーパー(F56)で、エアコンの効きが悪く、冷えたり冷えなかったりするとのことでご入庫頂きました。早速吹き出し口温度を測ってみると13℃で、冷えてはいるものの冷えが不十分です。真夏の30℃を大きく超えるような日では暑く感じると思います。なおこの記事の内容は他のF型MINI(F54、F55、F57)でも同様に当てはまります。

まず、診断機(テスター)によりエアコンに関係するパラメータをモニタ確認し、車両の制御パラメータに異常がないかを確認します。結果、通常通りエアコンを動かそうとしており問題ありません。
続いてガス圧による診断を行うためマニホールドゲージを接続し、ガス圧を計測します。この状態でエアコンを作動させたところ、コンプレッサーは動いてはいるものの、低圧側は圧力高め、高圧側は圧力低めで、コンプレッサーの能力が低下していることが分かりました。これでは十分に冷えません。

コンプレッサーを交換する必要があるため取り外します。F型ミニのコンプレッサーはエンジン右下についており、右フロントタイヤ、インナーフェンダー、ベルトカバーを外すとアクセスできます。

この型のコンプレッサーは正式な手順では前周りをかなりバラすのですが、うまくやればバンパーもラジエターファンも外す必要はありません。これにより工賃を抑えることができます。

コンプレッサーを取り外すことができました。純正コンプレッサーは20万円以上と非常に高額なため、今回は社外品のコンプレッサーをご提案させて頂きました。純正品の約3分の1以下の価格で入手可能で、品質的にも全く問題ありません。

また、コンプレッサー交換時にはドライブベルト(補機ベルト)を外しますので、お客様と相談しこの機会にドライブベルトも交換することとしました。こちらも社外品を使用し費用を抑えました。

無事に交換を終え、真空引きによりガス充填を行います。当店ではエアコンガス機器(TEXA 780R)を使用し、単にガスを入れるだけではなく、真空引き、ガスラインの漏れチェック、コンプレッサーオイル補充等を行います。カーエアコンはエアコンガスが規定量入っていたとしても、空気や水蒸気が混入しているとエアコンの性能が十分発揮できませんので、これらをしっかりと行います。


ガス充填を終え、エアコン性能を確認します。ガス圧力計測では正常な圧力を示すようになりました。

エアコン吹き出し口の温度を測ると5℃台となっており、新車並みの冷えを取り戻し無事に修理が完了しました。

当店では単純に純正新品部品に交換するだけではなく、中古品や社外品の使用することでお客様のメリットが大きい場合には積極的にご提案しています。特に輸入車は純正部品の金額が高額で、中でもエアコン関係の部品は純正品と社外品の金額差が大きい場合が多いです。エアコンが不調の場合は是非ご相談下さい。この度はご利用頂き誠にありがとうございました。
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