BMW 6シリーズ(650i E64カブリオレ)で、エアコンが冷えないとのことで修理のご依頼を頂きました。エアコン吹き出し口の温度を確認すると全く冷えていません。またエアコンガス圧力計測でもエアコンON/OFFで全くガス圧に変化がなく、コンプレッサーが機能していない様子です。なお今回の記事は、E60、E63、E65、E66(550i、750i)、X5等の同じV8エンジンを搭載した車両でも全く同様ですので参考にして下さい。

続いて診断機(テスター)によりエアコンに関係するパラメータをモニタ確認しましたが、車両は通常通りエアコンを動かそうとしており問題ありません。

車両はコンプレッサーを動かそうとしているため、車体からコンプレッサーに作動信号が来ているかを確認しました。結果、車両からコンプレッサーには正しく作動信号が来ており、コンプレッサーに問題があることが分かりましたのでコンプレッサーを交換します。コンプレッサーを取り外し前に、エアコンガスは法律で大気放出が禁止されていますので機械で回収します。

なお650iではコンプレッサーベルトにストレッチベルトが使われているため、脱着には専用の工具が必要です。また、コンプレサーベルトは亀裂やささくれなどの劣化が見られましたのでお客様に相談し交換することとなりました。

コンプレッサーを交換します。純正コンプレッサーは非常に高価ですので、お客様と相談し社外品を使用することとなりました。純正品は大変高額ですが、社外品はそれより何万円も安く手に入ります。当店では信頼できる社外品やリビルト品が入手可能な場合は積極的にご提案しています。

コンプレッサーおよびベルトを交換した後、エアコンガスを充填します。当店では高性能なエアコンガス機器(TEXA 780R)を備えています。これを使用し、単にガスを入れるだけではなく、真空引き、ガスラインの漏れチェック、コンプレッサーオイル補充等を行います。カーエアコンはエアコンガスが規定量入っていたとしても、空気や水蒸気が混入しているとエアコンの性能が十分発揮できませんので、これらをしっかりと行います。

ガス充填後、ガス圧力および実際の冷えを確認します。結果、6℃台の冷風が出るようになっており無事に修理が完了しました。


エアコンが故障した場合、様々な原因が考えられます。センサーが原因だったり、ガスが減っているだけの場合、修理費用は数千円~数万円程度で済む場合もあります。一方、今回のようにコンプレッサーやエバポレーターなどの故障の場合はもっと高額になりますが、当店ではリビルト品や社外品の使用もご提案しますので修理費用を大幅に抑えることが可能です。高額な修理費でお困りの場合、是非ご相談下さい。この度はご依頼誠にありがとうございました。
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