マセラティ レヴァンテのエアコンが効かないとのことでご入庫頂きました。エアコンの効きを確認したところ全く効いておらず、エンジンルームの熱気が入ってきて熱風が吹いてきます。

原因を探っていきます。まず、コンプレッサーはボンネットから見えにくい位置にありますが、回っていることが確認できます。

診断機を使用して、車が故障を検出していないか及び各種パラメータがどのような値を示しているかを確認します。結果、故障検出や異常なパラメータは特にありませんでした。

続いてマニホールドゲージを用いてエアコンガスの圧力を確認します。エアコンを作動させたところ値が変化するので、コンプレッサーは動作はしています。しかし、ガスの圧力が、低圧側は高め、高圧側は低めとなっており、これはコンプレッサーが十分な性能を発揮できていないことを示しています。

コンプレッサー自体の故障が疑われますが、念のため圧力スイッチの状態、温度センサー、ガス詰まり等、関係する要素に問題がないか一つ一つ潰して行き、最終的にコンプレッサーの故障と確定させました。コンプレッサーの交換が必要となりますが、お客様と相談し今回は純正リビルト品を使用することとしました。リビルト品はオーバーホールを行った中古品で、オーバーホール済みなので機能としては新品に特に劣らず、価格はずっと安いのが特徴です。当店では、信頼できる部品商との取引がありますので、そこからリビルト品や社外品が入手可能な場合には、積極的にご提案するようにしています。マセラティなどのように部品が高額な車の場合、ディーラーさんで純正品を用いて修理する場合より20万円以上安く済むこともザラです。
コンプレッサーを交換して行きます。車両をリフトアップしますが、レヴァンテはエアサスを装備していますので、ジャッキアップモードに入れる必要があります。これを行わないと最悪エアサスが損傷します。ジャッキアップモードの設定方法は車種によって異なりますが、レヴァンテの場合はナビモニターから設定可能です。

ジャッキアップ後タイヤを外し、横から下から周辺の部品を外して行きコンプレッサーを摘出します。マセラティのコンプレッサー交換は毎度骨が折れますが、なんとかコンプレッサーを摘出しました。

新しいコンプレッサーを取り付け、その他の部品も復元した後、真空引き、真空テスト、加圧テスト、オイル注入を行いながらガスを充填します。

ガス充填後、エアコンを作動させると、約6℃と新車並みの冷えが戻りました。また、ガス圧も正常な値を示しています。また、お客様のご依頼によりオイル交換も実施してご納車させて頂きました。


経験上、マセラティはレヴァンテに限らず、ギブリ、クワトロポルテ、グラントゥーリズモ、グランカブリオ等、コンプレッサーの故障は多いです。幸いリビルト品や社外品が販売せれている車種が多いので、純正品を用いた修理よりも修理費を抑えることが可能です。エアコンが冷えない症状がある場合、是非ご相談下さい。この度はご利用頂き誠にありがとうございました。
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