日産 フェアレディZ(Z34) ブレーキカスタム(V36スカイライン タイプS 曙キャリパー流用、ローター大径化)、キャンバー角変更

 Z34のフェアレディZ(ベースグレード)のブレーキ強化カスタムのご依頼を頂きました。現在のブレーキは片押しキャリパーですが、オーナー様はサーキット走行を行うとのことで、サーキット走行に耐えられるようブレーキチューンを行います。具体的には、フロント4ポッド対向キャリパー、リア2ポッド対向キャリパー(V36スカイライン タイプS AKEBONOキャリパー流用)、ローター大径化、ステンメッシュホースに変更します。純正のブレーキがこちらです。

 まず、流用するキャリパーを装着する前にオーバーホールします。ダスト除去、シール類交換、ピストン研磨等により新品に近い状態を取り戻します。

 キャリパーをV36タイプSのものに変更することに伴い、ローターもV36スカイラインのサイズにサイズアップします。サーキット走行を行うため、ローターはDIXCELのFCタイプを選択しました。

 ローター径が大きくなることにより、ローターのバックプレートがローターに干渉するため加工が必要です。また、キャリパーも大きくなりバックプレートに干渉するため、干渉部分の切断が必要です。

 ブレーキパッドはサーキット走行を見越し、DIXCELのR01タイプを使用します。更に、ダイレクトなブレーキタッチを得るため、ブレーキホースをステンメッシュに交換しました。これらにより、制動力もフィーリングも全く別物となりました。これでサーキットも安全に走行できるようになると思います。加えて、見た目にも非常にカッコ良くなりました。

 ブレーキ強化に加え、フロントのネガティブキャンバーを増やすため、アッパーアームの交換を行いました。こちらもV36スカイライン純正部品の流用です。これに交換することで、ネガティブキャンバーを増やし、高負荷コーナリングにおけるタイヤの接地面積を増やすことができ、グリップ限界を高めることができます。

 今回のカスタムにより、サーキットをより安全に、より速く走ることができるようになりました。言うまでもなくブレーキは大変重要です。これからサーキットを走りたいと言う方は、まずブレーキのカスタムからと言うのはとても良い選択だと思います。
 当店ではカスタムのご相談も承っています。サーキット走行を行いたい、性能を向上したい、見た目をカッコ良くしたい等、ご要望にあったカスタムをご提案することも可能ですので是非ご相談下さい。この度はご用命誠にありがとうございました。

株式会社東京オートラボ
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