プジョー 3008 ウィンドウォッシャー液噴射不良修理、左後席窓が動かない修理、ブレーキパッド交換

 プジョー 3008の修理でご入庫頂きました。まず、ウィンドウォッシャー液が出ないとのことで原因を探ります。ウィンドウォッシャーを作動させようとすると、フロントタイヤ周辺からウォッシャー液が地面に向かって漏れてきました。そこでインナーフェンダーを外し、ウォッシャー液の経路を点検します。すると、ウォッシャータンクから噴射ノズルに向かうホースが途中で断裂していました。

 このホースはプラスチックでできているのですが、経年劣化により固くなっており断裂していない箇所でもある程度曲げると割れてしまうような状態でした。従ってホースを新品に交換しました。

 修理が完了し、ウォッシャー液は正常に噴射されるようななったのですが、タンクにウォッシャー液を補充すると、地面にウォッシャー液が漏れてくることが分かりました。タンクを点検したところ、わずかな亀裂が発生しておりそこから漏れてしまっていました。ウォッシャータンクは数万円しますので、今回は硬化樹脂で亀裂を埋めて対応いたしました。この方法であれば修理費用がほとんどかかりません。

 続いて、左後席の窓が動かないとのことで修理を行います。左後席のパワーウィンドウスイッチの操作では正常に作動しますが、運転席から操作すると窓が動かないと言う症状です。従って、モーターやレギュレーター等の機械的な故障ではありません。プジョーでは窓スイッチの接点不良による故障は良くあるため真っ先にそれが疑われるのですが、まずは診断機にて可能な確認を行います。

 診断機で、窓の開閉信号を車両が認識しているかを確認したところ、車両はスイッチ操作を認識していました。また、診断機から窓開閉コマンドを入れたところ、やはり窓は動作しません。これにより、ウィンドウスイッチは正常であることが分かりましたが、その他の電気系統に異常があることが考えられます。電気系統の点検を進めるためドアを分解します。

 ドアを分解した後、配線図を元に電気的な確認により故障の要因を一つ一つ調べて絞り込んで行きます。

 確認を進めた結果、ウィンドウモーターユニットまでの信号は問題ないものの、ウィンドウモーターと一体になっている信号を受ける電気回路が、運転席スイッチによる開閉信号を受けても作動できない状態であることが分かりました。この回路はウィンドウモーターと一体であり、また回路部分は分解できない構造であるためモーターユニットの交換が必要です。モーターは、新品だと非常に高価ですので、お客様と相談して中古品を探すこととなりました。付き合いのある中古部品業者で一つ見つかりましたので、そちらを使うこととし、部品代は約半額で収まりました。

 モーターユニットの交換で無事に窓が作動するようになり、修理が完了いたしました。

 当店では輸入車用中古部品業者と取引がありますので、中古部品の入手も可能です。ネットオークションなどで購入するのと異なり、部品によりますが保証も付きますので安心です。当店では、中古部品を使うことでメリットが大きいと考えられる場合には、積極的にご提案するようにしております。修理費用を抑えたい等、柔軟に対応させて頂きますのでお気軽にご相談下さい。

 その他、ブレーキパッドおよびタイヤ交換等の整備も実施させて頂きました。ブレーキパッドはダスト汚れを防止すべく低ダストタイプを使用しました。この度はご依頼まことにありがとうございました。

株式会社東京オートラボ
〒206-0025 東京都多摩市永山6-1-18 K・Yビル101
Tel:042-316-9610

関連記事

TOP
access contact blog
PAGE TOP