ポルシェ カイエンGTS(958型) 雨漏りによる助手席浸水、ヘッドライト消えず、各種警告灯点灯、および12か月点検、バッテリー交換、オイル交換、ウィンドウスイッチ交換

 大雨が降った日に、助手席が浸水してしまったとのことでご入庫頂きました。また、12か月点検の時期でもあったため、合わせて点検を行いました。

 カイエンは初代の955から957、958、現行モデルに至るまで、雨漏りによる助手席の浸水は定番の不具合です。原因はほとんどの場合、水抜き穴がゴミで閉塞することにより水が抜けずに車内に入ってきてしまうと言うものです。まず、サンルーフの水抜き穴に水を流してみて、閉塞しているかを確認します。

 写真では分かりづらいのですが、 水抜き穴に水を掛けたところ水がなかなか水抜き穴に入っていきません。やはり水抜き穴が閉塞しているようです。この症状では閉塞している箇所はいつも同じです。右フロントタイヤを外した奥に水抜きラインの出口があるのですが、ここにゴミが溜まってしまいます。こちらの車両でも、写真のようにすでにゴミが見えています。

 やはりお前か・・・とつぶやきながら処置を進めて行きます。この部品を外せばゴミを取り除くことができますので、取り外して清掃します。このように落ち葉やホコリで完全に詰まっていました。

 上の写真のゴミを清掃すると共に、今後ゴミが溜まりにくくするために、出口部品に切り込みを入れておきました。また、出口部品のついている箇所の内側に残っているゴミもかき出しておきます。さらに、水抜き穴からエアを吹き込んでゴミの残りを出し切ります。

 浸水に伴い、ヘッドライトが消えない、パーキングブレーキのランプが消えないと言う問題が起きていました。コンピューターが浸水して故障している可能性があり高額修理となることも覚悟しましたが、こちらは配線が濡れてショートしていたことが原因で、乾燥させることで事象は解消しました。

 また、浸水がありましたので診断機でエラーの記録を確認したところ、多くのエラーが記録されていました。乾燥後にこれらを消去したところ、再発はありませんでしたので高額な修理とはならずに済みました。

 続いて12か月点検を実施させて頂きました。当店では12か月点検においても、ロードテストを実施します。また、手洗い洗車およびホイール内側清掃も基本サービスに含んでおります。今回、バッテリーおよびオイルが交換時期でしたので交換させて頂きました。カイエンのバッテリーは運転席の下にあり、さらに非常に部品が外しにくいため交換には手間がかかります。

 オイルおよびオイルフィルターの交換も実施いたしました。オイル交換時と同時に、当店でおすすめしているオイル添加剤を添加いたしました。エンジンのフリクションを低減することで、滑らかなフィーリングが得られると共にエンジン寿命の向上も期待できます。

 また、お客様より運転席のウィンドウスイッチの交換のご依頼も頂きました。カイエンでは年数が経つと、必ずと言って良いほどスイッチの銀の部分、またはスイッチ本体が外れてしまいます。こちらはユニット全体での部品供給となるため、ユニットごと交換します。

 この度は、整備のご依頼を頂き誠にありがとうございました。カイエンは故障の多い車種ですが当店では多数の修理実績があり、しっかりサポートさせて頂きますので是非ご相談下さい。
 当店ではポルシェの整備実績が多数ございます(911、ボクスター、ケイマン、カイエン、マカン、パナメーラ、928等)。多くのポルシェオーナー様からご好評を頂いていますので、安心してお任せ下さい。

株式会社東京オートラボ
〒206-0025 東京都多摩市永山6-1-18 K・Yビル101
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