アストンマーティン DB9 エンジンチェックランプ点灯修理(ハイキシステム ハヤイジキニ テンケンヒツヨウ)、O2センサー交換、エアクリーナーエレメント交換

 アストンマーティンDB9で、メーターにエンジンチェックランプが点灯すると共に「ハイキシステム ハヤイジキニ テンケンヒツヨウ」の警告が出たとのことでご相談を頂きました。早速診断機にて何がチェックランプを点灯させているかを確認したところ、O2センサーに関するエラーが入っていました。引き続いて診断機でO2センサーの信号波形を確認すると、右バンク上流側のO2センサーが劣化していることが分かりました。

 DB9は12気筒ですが、O2センサーは計8個あります。3気筒ごとにエキゾーストマニホールドおよび触媒がついており、触媒の上流と下流に1個ずつO2センサーがありますので、3気筒でセンサー2個、12気筒でセンサー8個と言うわけです。上述のとおり、今回は右バンクの2つのO2センサーに異常がありますので、2個のセンサーを交換したくなるのですが、それをやりますと左右バンクでO2センサーの劣化具合が大きく異なることになります。アストンマーティンでは左右バンクのO2センサーの特性に大きな差があると故障と判断しますので、片バンクの上流側O2センサーが劣化している場合、両バンクの合計4本の上流側O2センサーを交換します。

 純正のO2センサーは大変高価なのですが、お客様と相談し部品代を抑えられる社外品を使用することとしました。アストンマーティンでは、一つの車種でも、ECUの種類(メーカー)が複数あり、社外品のセンサーを使用する場合はマッチングに注意する必要があります。マッチする組み合わせでない場合、物理的な形状は適合しても計測特性の違いによりECUが故障と判断してしまいますので、社外品の選定にはノウハウが必要です。マッチしない社外品を使ってしまった場合、関係のない箇所の故障探求を始めてしまうことにもなりかねません。

 O2センサーの交換後、信号波形の確認およびロードテストを行い、故障が解消されたことを確認しました。

 続いて、お客様よりエアクリーナーの点検を依頼されましたので点検しました。アストンマーティンでは、エアクリーナーは外からのゴミだけでなく、エンジンからのオイルの吹き返しにより内部が汚れてきます。こちらの車両でも、エアクリーナー内側、外側とも汚れていました。

 エアクリーナーについても純正品と同等の性能でありながら安価な社外品を採用しました。品質の高い社外品に関する知識はお客様の利益に直結します。当店では、信用できる社外品の設定がある部品で、その使用が適切であると判断した場合は積極的にお客様にご提案しています。

 エアクリーナーが汚れていると、燃費、パワー、エンジンレスポンス等に悪影響が出ます。DB9のエアクリーナーは車両のリフトアップが必要なので簡単には点検できませんが、定期的な点検・交換が必要です。なお当店では定期点検時にはエアクリーナーの点検も行います。
 整備が完了し、ロードテストの後にご納車させて頂きました。この度はご用命誠にありがとうございました。

株式会社東京オートラボ
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