BMW 220i(F23型) 走行安定性警告(ABS)、タイヤ空気圧警告異常、衝突警告制限、歩行者警告(昼)チェックランプ修理

 BMW 220i カブリオレ Mスポーツ(F23型)で、「走行安定性警告(ABS)」「タイヤ空気圧警告(RPA)が機能していません」「衝突警告機能が制限されています」「歩行者警告(昼)」の警告が一斉に出たとのことでご入庫頂きました。

 これだけ多くの異常が出るとドライバーは驚いてしまうと思いますが、これはBMWとベンツでは定番の故障で原因はほぼ確実にホイールスピードセンサー(車速センサー)の故障です。なぜこのように大量の警告が出るかと言いますと、ホイールスピードセンサーに依存している機能が複数あるために「それらの機能は使えません」とドライバーに警告しているわけです。確かにドライバーにとって必要なのは制限されている機能の情報ですから、この警告を出すことは論理的には正しいと思いますが、ちょっとドライバーは混乱するんじゃないかと思います。「ホイールスピード計測が異常なため、○○と××と△△の機能が制限されています」と言ってくれれば分かりやすいと思うのですが。。。
 それはさて置き、診断機で本当にセンサー異常なのかを確認します。4輪のホイールスピードセンサー信号をモニタすると、左リアホイールスピードセンサーの信号が有り得ない変化率で変動しており明らかに異常です。

ホイールスピードセンサーの計測値

 左リアホイールスピードセンサーが故障していますので交換します。

ホイールスピードセンサー

 交換後は再度診断機で正しく信号が出ているかを確認します。結果、問題なく速度計測ができるようになりました。また警告表示、チェックランプも全て表示されなくなりました。

 輸入車ではホイールスピードセンサーの故障は頻繁に発生します。多くの警告が出て驚いてしまうと思いますが、数万円程度の修理で済みますし、慎重に走行すれば自走することも可能です。
 この度はご依頼誠にありがとうございました。良きカーライフとなるようサポートさせて頂きますので、是非何なりとご相談下さいませ。

株式会社東京オートラボ
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