Porsche パナメーラ4（971型）の車検でご入庫頂きました。車検整備においてはまずロードテストを行い、工場での点検では見つけられない異常や違和感がないかを確認した後に工場に入れて各部の点検をします。点検時には車両をリフトで持ち上げますが、こちらの車両はエアサスペンションが採用されておりジャッキアップモードに入れる必要があります（ジャッキアップモードに入れる必要があるかはメーカーや車種によります）。ポルシェの場合、車高変更ボタンを長押しするか、ナビ画面の設定からジャッキアップモードにすることができます。
パナメーラの特筆すべき点として、エアクリーナーエレメントを交換するためにフロントバンパーを外す必要があると言うものがあります。ですので、なかなか手軽に交換できませんが、今回は走行距離を考えるとそろそろ交換が必要な頃合いなので点検させて頂きました。バンパーを外す際は車体やヘッドライトに傷をつけないよう、しっかりと養生した上で取り外します。
パナメーラのバンパーはボルトだけでなく、フェンダーとバンパーの接合部を特殊なクリップで留めている箇所があり、そちらを外す必要があります。
エアクリーナーは汚れており、交換が必要な状態でした。
続いて、オーナー様からのご依頼でエアコンガスサイクルメンテナンスを行いました。エアコンガスを全量回収してクリーニングを行い、真空引きの上エアコンオイルおよびエアコンガスを充填します。また、同時に真空保持および圧力増加テストを行いエアコンガス系統に漏れがないかも確認します。エアコンメンテナンスによりエアコンの効きが回復し、非常に冷えが良くなりました。
続いて冷却水（LLC）の交換を行いました。現代の車は寿命の長いスーパーLLCが使われていますが、それでも車検3回に一度くらいの割合では交換が必要です。なお当店では冷却水の充填は真空引きにより行いますので、確実なエア抜きが可能です。
その他に、エンジンオイル、ブレーキフルード、エアコンフィルター等、基本的な交換部品の交換も行いました。
また、テスター（診断機）によるコンピューター診断およびメンテナンスリセット（サービスインターバルリセット）も行います。
当店では車検および12か月点検の際にはホイール裏側洗浄をサービスで行っています。
当店ではポルシェの整備実績が多数ございます（911、ボクスター、ケイマン、カイエン、マカン、パナメーラ、928等）。多くのポルシェオーナー様からご好評を頂いていますので、安心してお任せ下さい。この度はご依頼頂き誠にありがとうございました。
株式会社東京オートラボ
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