アルファロメオ ジュリエッタの修理をご紹介します。一点目はエアコンが全く冷えないと言う症状です。エアコンが効かない場合、エアコンガスの不足、ヒューズ切れ、コンプレッサー故障等が考えられますので原因を絞り込んで行きます。診断機、サーキットテスター、マニホールドゲージ等を使用して異常個所を特定します。


結果、コンプレッサー本体が故障していることが分かりました。ジュリエッタはいくつかエンジンの種類がありますが、こちらの1750ccガソリンエンジン用のコンプレッサーは非常に高額です。なんとか修理費を抑えるべく、中古品、リビルト品、社外品を探しますが、残念ながら適合するものが見つかりませんでした。秋口の故障だったので春まで探し続けましたが残念ながら出てこず、お客様と相談して純正新品に交換することとしました。

交換後、真空引きを行いエアコンガスおよびコンプレッサーオイルを充填します。当店では高性能なエアコンシステム機器(TEXA 780R)を所有していますので、高精度なエアコンガスの入れ替えが可能です。

作業を終えエアコンの効きを確認します。結果、非常に冷たい空気が出ており修理が完了しました。

続いて冷却水(LLC)漏れの修理を行います。まず、冷却水系統に圧力を掛けて漏れ箇所を特定します。圧力を掛けたところ、サーモスタットからの漏れを確認しました。


サーモスタットの他に、サーモスッタットに接続しているホースも劣化してしまっており交換が必要な状態でしたので同時交換します。


部品交換後、冷却水を充填します。当店では真空引き冷却水充填装置により冷却水を入れますので、確実なエア抜きが行えます。充填後は冷却水を温めて漏れが止まったことを確認しました。
アルファロメオではエアコン故障と冷却水漏れはどちらも比較的頻繁に発生する症状です。冷却水が無くなるとオーバーヒートし、最終的にはエンジンが損傷します。冷却水低下の警告が出た場合はすぐに修理が必要となります。
この度はご依頼誠にありがとうございました。これからもしっかりサポートさせて頂きますので引き続きよろしくお願いいたします。
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