F56 ミニクーパーの冷却水(LLC)が減っていくとのことでご入庫頂きました。早速エンジンルームを点検しますと、エンジンの前方側に冷却水の漏れた跡があります。また、オイルも漏れているようです。冷却水系統リークテスターで圧力を掛け、漏れ箇所を特定します。

圧力を掛けたところ、水冷オイルクーラーとエンジンの隙間から冷却水が漏れていることが分かりました。これはF56のミニでは大変よくある症状で、F型だけでなくR50、R56、R60などのR型、さらにはBMWでも定番の故障です。水冷オイルクーラーを取り外し状態を確認します。なおミニの水冷オイルクーラーはオイルフィルターハウジングを兼ねており、オイルフィルターごと外すことになります。


取り外した水冷オイルクーラーを確認したところ、樹脂に割れが発生しています。また、ガスケットも硬化して密着できなくなっています。

水冷オイルクーラー(兼オイルフィルターハウジング)が破損していますので新品に交換します。ミニの水冷オイルクーラーは純正より大幅に安価な社外品が出ていますので、お客様と相談し社外品を使用することにしました。

新しい水冷オイルクーラーを取り付け、無事に冷却水漏れおよびオイル漏れが止まりました。
ミニでは世代に関わらず、水漏れは定番の故障です。冷却水がなくなるとエンジンがオーバーヒートしエンジンが破損してしまいます。冷却水が減っていくことが分かった場合にはすぐに修理することをおすすめします。この度はご利用頂き誠にありがとうございました。
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