W212型E350（ディーゼル）のエンジン作動時の振動が気になるとのことで、エンジンマウントおよびミッションマウントの交換のご依頼を頂きました。まずはロードテストを行い実際の振動を確認します。お客様の感じている通り振動が大きく、マウントが劣化していることが確認できました。
こちらの車両は大きなV6エンジンを搭載しているため、エンジンマウント交換のために多くの部品を外す必要があります。写真では分かりにくいのですが、かなり奥まった箇所にエンジンマウントがあります。
↓ボンネット上から覗いた写真です。中央下側、配線のさらに奥に見えるのがエンジンマウントです。
下から覗いた写真が↓こちらです。左に見えているのがステアリングのジョイントですが、この辺も取り外す必要があります。
この車両のマウント交換では、車両の上から下から頻繁に入れ替わって作業することになるため、DIYでも不可能ではありませんが、リフトがないとかなり作業時間を要することになると思います。
取り外したエンジンマウントです。左が外したマウントですが、完全にゴム部分が切れて中に落ち込んでしまっています。この状態ですとエンジン振動がかなり車体に伝わってしまいます。
エンジンマウントに続き、ミッションマウントも交換します。こちらも弾力が低下しており、振動増加の一因となっています。エンジンマウントに比較するとマウント本体も交換工賃も安価です。
各マウントの交換を終え、ロードテストにより効果を確認しました。振動は大幅に改善し、快適さを取り戻しました。この度はご依頼誠にありがとうございました。
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