アストンマーティン V8 Vantageの12か月点検でご入庫いただきました。12か月点検では、法定項目だけでなく、ロードテストを含む独自の点検項目を設けて点検しています。また、アストンマーティンのウィークポイントも重点的に確認します。
エンジンオイルが交換時期だったため交換を行います。V8 vantageはドライサンプである関係上ドレンが4箇所もありますが、古いオイルを排出するために全てのドレンボルトを外します。お客様とご相談し、エンジンフラッシングも実施しました。フラッシングを行うことで蓄積したスラッジを洗い流すことができ、エンジンの調子を取り戻すことができ、燃費の向上も期待できます。また、フリクション低減のための添加剤も使用しました（ワコーズ スーパーフォアビークルシナジー）。添加剤を添加することにより、滑らかなエンジンフィーリングが得られる、エンジン寿命が向上する等の効果が得られおすすめです。オイルフィルターは純正品を使用します。
ワイパーも拭き残しが出る状態だったため交換しました。アストンマーティンは車種、年式によって、ワイパーゴムだけを交換できるタイプと、ワイパーブレードごと交換が必要な場合とがあります。この年式のV8ヴァンテージはワイパーゴムだけで交換できるため、交換費用は低く済みます。ワイパー交換は、ワイパー交換モードに入れることでワイパーを立てられるようになり、その状態で交換を行います。
こちらの車両はシングルクラッチのAT（ASM）ですので、診断機でクラッチの使用状況、残量の確認も行い、まだ使用可能であることを確認しました。クラッチの残量が基準値を下回りますと、車両が走行不能と判断してクラッチを繋がなくなるため突然車両を動かせなくなります。ASMの車両は定期的な残量確認の実施をおすすめします。
その他、ロードテストを含む点検整備、および診断機によるサービスインターバル（ﾃｲｷ ﾃﾝｹﾝﾉｼﾞｷ 表示）のリセットを実施しご納車させて頂きました。この度はご入庫誠にありがとうございました。
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