アストンマーティン V8 Vantageのリアゲート（トランク、ハッチバック）が開いた状態で保持できず勝手に閉まってしまうとのことで修理いたしました。この症状はドアでも発生しますが、リアゲートダンパー（トランクダンパー）のヘタりにより保持力を失っているために発生します。リアゲートダンパーは下の写真中央の部品です。非常によくある症状ですが、走行に影響があるわけではないのでそのままにしているオーナー様も多いのではないかと思います。
この症状はダンパーを交換することで解消することができます。リアゲートダンパーは純正品を使用します。アストンマーティンの部品は非常に高額なものが多いですが、こちらは比較的常識的な価格で入手可能（2025年現在）ですので、症状が出ている方は交換もご検討頂ければと思います。
ダンパーを交換することで、無事にリアゲートが開いた状態で保持されるようになりました。続いてオイル交換を行いました。V8 Vantageは10W-60と言う珍しい粘度のオイルを使用します。当店ではV8 Vantage用のオイルとしてはMOTULをお勧めしています。エンジン保護能力、回り方のスムーズさ、使用による性能の落ち込みの少なさがいずれも高次元であるにも関わらず、価格とのバランスも優れています。
V8 Vantageはドライサンプであるため、オイルのドレンが4か所もあります。全て外してオイルを出し切ります。
オイルフィルターは純正品を使用しました。こちらは社外品をお選び頂くことも可能です。
前述しましたが、ドアダンパー、トランクダンバー、リアゲートダンパーは、アストンマーティンの部品としては比較的常識的な価格となっています。ヘタりを感じている方は是非ご相談下さい。この度はご依頼頂き誠にありがとうございました。
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