アストンマーティン DBSのブレーキ鳴きがひどいとのことでご入庫頂きました。DBSはカーボンローターを採用しており、ほとんどの車両でキーキーと言うブレーキ鳴きが発生します。悩まされているオーナー様は多く、当店でも多くの依頼を頂く作業です。
まず、パッドの面取り(カドを削り落とすこと)を行います。カドの部分で突っかかりが起きること(スティックスリップ)がブレーキ鳴きの一つの原因ですので、それを起きないようにします。
(写真左が面取り前、右が面取り後です)
さらなる対策としてパッドの表面に塗るタイプの鳴き止め剤を塗布します。こちらはパッドを外した時にしか施工できませんが、大きな効果が得られます。また、パッドがキャリパーと接触する箇所には粘度が固めのブレーキパッドグリスを塗布します。その他、キャリパー洗浄等の処置を行い復元し、ロードテストで効果を確認しました。こちらの車両では完全にブレーキ鳴きは消えましたが、車両によってはこれらの作業を行っても完全には音が消えない場合や、しばらく乗ると再度鳴ってくる場合はありますが、確実に低減はされますので、気になっている方は是非ご相談下さい。
次にオイル交換を行いました。当店では、アストンマーティンの場合オイルフィルターおよびドレンボルトは純正品を使用します。ドレンボルトはガスケットが一体となっており、毎回交換が必要です。
オイル交換時には、フラッシングトリートメントを施工させて頂きました。こちらはエンジン内に蓄積したスラッジやカーボンを除去することでエンジンの調子を取り戻すことが可能です。また、エンジンオイル添加剤を添加いたしました。エンジンのフリクションロスを低減することで、滑らかなエンジンフィーリングが得られると共に、エンジンの寿命向上にも繋がりますのでおすすめです。
続いてエアコンガスのサイクルメンテナンスを実施させて頂きました。エアコン系統から、真空に近い状態になるまでエアコンガスを抜き取り、クリーニングした後に必要量を充填します。カーエアコンは、数年経ちますとエアコンガスが不純物で汚れることと、自然にガスが減少しますので、徐々に効きが弱まってきます。こちらの車両でも20%ほどガスが減少していました。メンテナンス後にはエアコンの効きが回復しました。
当店ではアストンマーティンにも対応可能なエアコンクリーニング装置を導入しています。その他、アストンマーティンは多くの整備実績がありご好評を頂いております。皆様のご入庫をお待ちしております。
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